初めまして。
ごあいさつとともに、「猫ごはん」のタブで伝えていきたいことを、私の背景を交えながらご説明させていただきます。
私はねこ好きの岩崎永治と申します。ねこ様と約40年間、一緒に暮らしてきました。ねこが好きすぎて、ねこ研究で博士号まで取りました。自他ともに認めるネコ博士です!大学時代のあだ名はネコズキとかねこ君でした。そんな野良のねこ好きだった私は、あるペットフード会社に拾われ、いまでは猫ごはんの研究開発をしています。この会社は日本で最初にカリカリを製造販売した老舗として知られ、私が関わった商品に馴染みのある方も多いかもしれません。
入社してからというもの、独学でもねこが感じるおいしさについて文献を読み漁り、独自の理論も立ち上げました。しかし、企業の中でできることは限られています。ペットフードにとって一番重要な競争力は「食べる」こと。それゆえ、どの公的研究機関よりもおいしさ研究に力を入れますが、情報が外に漏れないように囲ってしまうのです。仮においしさの情報が他企業に漏れたとすると、汗水流しながら苦労して作り上げたおいしさをまねされ、簡単に競争力を失ってしまいます。このように、ねこの感じるおいしさの情報はどのペットフードメーカーでも最高レベルの機密情報なのです。なので、どのペットフードメーカーも公開できる情報でも、積極的に公開してきませんでした。
このような背景から、ねこ様がどんな味を好むのか、なぜ飽きるのか、どうしたら毎日おいしく食べてくれるのか、悩みを抱える方が増えてしまいました。ねこ様の感じるおいしさは、獣医師の先生もよく知りません。病気が原因でない限り、ねこ様のごはんを食べない理由が飽きたからなのか、高齢になったからなのか、どんなごはんなら食べてくれるのか、うまく説明することができません。
そこで、ペットフード企業の中も外も知る私は『和猫研究所』を立ち上げ、日本に住むねこ様たちの食環境を快適にするお手伝いをすることにしました。個人的に始めたことですから、そこに一切のペットフード企業への忖度はありません。すべてはねこ様のため。
この「猫ごはん」のタグでは、私の持てる知識と経験をもとに、ねこ様の食事に関する習性などの生態的側面と、猫ごはん自体の物質的側面について、情報提供していきます。これらによって、皆様のねこ様がおいしい毎日を過ごす手助けとなれば幸いです。
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