こんにちは、和猫研究所の岩崎と申します。
今回、猫草由来のポリフェノールを主成分としたシャンプーを見つけたので、ご紹介させていただきます。まずは和猫研究所の研究テーマである猫草について解説していきましょう。
◆ネコが草を食べる理由

ネコは肉だけで生きることができる真性の肉食動物とされています。私たち人間とは異なり、植物の栄養を必須としていない、珍しい動物です。しかし、エンバクをはじめとしたイネ科やマメ科の植物を好んで摂食することが知られています。ネコが食べる植物を総称して、猫草と呼んでいます。
ネコはなぜ猫草を食べるのでしょう?実は、はっきりとしたことは何もわかっていません。これまで考えられてきた仮説は6つくらい挙げられ、多様な仮説が存在しています。しかし、どれも決定的な証拠は何も見つかっていないのが現状です。
- 嘔吐を誘発させて毛玉排泄を促す
- 便秘の解消
- 微量栄養素の摂取
- 腸内寄生虫の浄化
- 体調不良
- 嗜好品として食感、味を楽しむ
◆苦味の苦手なネコ
ネコが猫草を食べることに対し、いかなる理由があるとしても、ネコが口にするからには口当たりがよいはずです。実は、ネコは苦い味が大の苦手。ウサギやハムスターよりも約1000倍も苦味を感じやすいことがわかっています。これはなぜでしょうか?
植物は自身の苦味を高めることで、草食動物に食べられないように進化を遂げてきました。一方、草食動物は苦味に抵抗性を持つことで、多少苦くてもおいしく植物を食べられるように適応してきたのです。このように、草食動物と植物はこのイタチごっこでお互いの苦味と苦味耐性を高めてきたと考えられます。
しかし、植物を主食としないネコは、このイタチごっこに混ざることはありませんでした。そのため、ネコは植物の苦味に対して抵抗性を持たず、苦味に弱いままだったのでしょう。
そんなネコが口にするのだから、猫草は苦味が少ないはずなのです。
◆猫草の代表、エンバク(オーツ麦)

猫草の苦味が少ないことは、和猫研究所の研究により明らかとなりました!
現在、最も広く流通している猫草は「エンバク」です。これは別名オーツ麦とよばれ、シリアルやオートミールの原料として有名です。ヒトは穀物である実を食べますが、ネコは出芽後7日程度の若芽を好みます。
和猫研究所の味覚センサーを用いた分析の結果、エンバクは苦味が少なく、適度な塩味があり、旨味が高いことが明らかとなりました。つまり、ネコにとってエンバクはちょっとおいしかったのです!ねこはおいしく猫草を召し上がっているという仮説に裏付けが取れました。実際、エンバクは青汁にも利用されることがあり、旨味成分のひとつであるグルタミン酸が多い特徴もあるそうです。空腹時に猫草を食べているという話も聞きますので、おやつとして食べている可能性もあるかもしれません。
◆天然オーツ麦からつくられたドライシャンプー:オーツスポットフォーム

そんな猫草成分をウリにしたシャンプーを見つけました!
大扇産業株式会社が製造しているドライシャンプー「オーツスポットフォーム」です。オーツ麦のみに含まれる希少なポリフェノールで、皮膚の乾燥を防ぎ、かゆみを抑える効果のあるアベナンスラミドを主成分とし、除菌・抗菌作用のあるグルコン酸クロルヘキシジン、保湿成分として特定のアミノ酸を含んでいるそうです。
◆オーツスポットフォームの使い方
- まず被毛に馴染ませます。スポットフォームの泡は液状に変化しやすい特徴があります。この特徴のおかげで、水をはじくオーバーコートはもちろん、暖かい空気を閉じ込めるアンダーコートにまで浸透しやすくなります。
- 浸透したら、タオルやティッシュできれいにふき取るのみ。
これだけでネコの汚れを除菌し、日々の汚れを落とすことができます。ドライシャンプーなので、ネコの大嫌いなシャワーやお風呂で洗い流す必要がなく、タオルでさっとひと拭きするだけ。
ドライシャンプーなので洗浄液は多少被毛に残りますが、猫草成分だからネコが舐めても安心です。もちろん、毛玉など吐き戻しすることはありません。
特に使用をお勧めしたいのが、高齢猫です。高齢になるほど皮膚が弱くなり、アゴニキビができやすくなります。高齢猫は体を動かすのも大変で、体をなめて綺麗にする行動も減ってきてしまいます。そんなネコ様の日々のお手入れに、オーツスポットフォームをとりいれることで、被毛の健康を取り戻す手助けになります。
猫草成分の安心なドライシャンプー、使ってみてはいかがでしょうか?
動物病院専用品なので、かかりつけの獣医師にご相談のうえ、ご利用ください。
●オーツスポットフォーム
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